東北地方に属する秋田県は、北海道ほどではないものの国内でも高い省エネ基準が設けられているエリア。そのため、家を建てる場合は耐久性だけでなく、断熱性や気密性にも優れた高性能住宅を選ぶのが望ましいでしょう。しかし、高性能住宅に対応するハウスビルダーは意外と限られるもの。そこでここでは、地元で注文住宅を検討している方のために、代表的な工務店を5つまとめました。
能代市にある西方設計は、「高性能な家を簡素につくる」をコンセプトに家づくりを行っている工務店。断熱や省エネ性能について様々な著書を発行している西方里見氏が代表を務め、「エコハウス・アワード」エコハウス大賞(2016年)や「サステナブル住宅賞」国土交通大臣賞(2008年)、「JIA環境建築賞」優秀賞(2008年)など多数の受賞歴があります。
省エネ性能については、あえて光熱費の主な指標として用いられる「Q値」を重視。床下エアコン暖房で快適に過ごせることを目安に、「1.3以下」を目指して設計しているそうです。耐震等級に関しても3相当を実現しているほか、事例を見ると無垢材の温かみが活かされた開放的なデザインが多い印象です。
温熱性能 | Q値:1.3W/㎡・K以下 |
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耐震性能 | 耐震等級3相当 |
本社所在地 | 秋田県能代市字塞の神73番地 |
営業時間 | 要問い合わせ |
定休日 | 要問い合わせ(月1回無料相談会を実施) |
TEL | 0185-52-9606 |
URL | https://www.nisikata.co.jp/ |
秋田市に本社を置き、能代市をはじめ県内を中心に複数の店舗を展開する日沼工務店。住宅性能にこだわり、高断熱や高気密、計画的換気に優れた「HAVE-S工法」を確立しているのが特徴です。快適な住まいの基本は礼儀にある、との考えから、お客様との信頼関係構築も重視しています。
また、省エネ性能を追求した「無暖房住宅 ZERO」や、伝統的な木の風合いを活かした「和風住宅」など、幅広いデザインのモデルハウスを見学できるのも強み。レンガづくりの洋風デザインも得意としているようなので、モダンな住まいを希望している方にもおすすめです。
温熱性能 | UA値:0.35W/㎡・K(平均値) |
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耐震性能 | 耐震等級3 |
本社所在地 | 秋田県秋田市泉中央4-2-3 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 要問い合わせ |
TEL | 018-866-2202(フリーダイヤル0120-55-8580) |
URL | https://hinuma.co.jp/ |
自然素材を活かした木の家、を基本として洗練されたデザインの注文住宅を設計・施工しているすずきよの家。元々は昭和44年に製材所として立ち上げられた地域密着型の企業で、地元の気候や風土を熟知した頼もしいハウスビルダーです。
本社から2時間以内で行ける場所まで、と施工地域を限定することで、建ててからのアフターメンテナンスにも迅速に対応できるよう工夫しているのも魅力。あえて営業マンが在籍していないシステムとなっており、家を売るプロとしてではなく、あくまでもより良い家を提案し設計する存在としてきめ細かなサポートを行っています。ZEH住宅も取り扱っているため、快適性を重視する方にもおすすめです。
温熱性能 | UA値:0.35W/㎡・K以下 |
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耐震性能 | 耐震等級3 |
本社所在地 | 秋田県能代市字下悪戸8 |
営業時間 | 要問い合わせ |
定休日 | 要問い合わせ |
TEL | 0185-58-2207 |
URL | https://suzukiyonoie.co.jp/ |
秋田県の中でも冬場は雪深くなりやすい県南エリアに本社を置き、地元ならではの快適性を追求しているSKホーム。明るく開放的な居住空間を作りつつ、限られた設備で全館空調を行えるシステムを整え、植栽を植えることで四季折々の風景を感じられるようにする、そんな想いが込められた注文住宅が魅力です。
注文住宅は長期優良住宅が基本となっており、UA値0.25、耐震等級3と省エネ基準を大きく上回る性能を誇ります。自然の力を最大限取り入れたパッシブデザインの「若竹の家」はモデルハウスも見学可能ですから、興味のある方はぜひお問い合わせください。
温熱性能 | UA値:0.25W/㎡・K |
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耐震性能 | 耐震等級3 |
本社所在地 | 秋田県大仙市若竹町21-24 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 毎週水曜日 |
TEL | 0187-73-5125 |
URL | http://kaiteki-seikatsu.co.jp/ |
高性能住宅の条件を満たすためには、一般的に平成28年に発表された「次世代省エネ基準」の数値が指標とされます。特に重視されるのはUA値(外皮平均熱貫流率)で、窓や外壁の外皮性能を示すものです。
これは地域の気候によってある程度の目安が定められており、秋田県は岩手県や青森県と同じく「3地域」に分類されます。そのため、UA値が「0.56W/m2K以下」であれば、充分な省エネ機能を備えた高性能住宅と言えるでしょう。
秋田県においては高性能住宅に関する補助や支援制度は設けられていないようですが、「地場産材使用住宅建設の補助」として、県産材を用いた家づくりを行う場合には1戸あたり定額15万円~20万円の補助が受けられる制度が用意されています。また、ZEH住宅を建てたいと考えている方は国の支援制度を利用できる可能性もありますので、詳しくはお問い合わせください。