せっかくマイホームを建てるなら、最近よく聞く高性能住宅で!と考えている方は多いかもしれません。しかし、そもそも高性能住宅とは一体どのようなものでしょうか?確認すべきポイントを抑え、詳しく考えてみましょう。
高性能住宅を考える上で、ひとつの指標となるのが「住宅性能表示制度」です。これは平成12年4月1日に施行された「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」に基づく制度で、品確法では以下のような決まりが設けられています。
特に注目したいのが「住宅性能表示制度」。これは構造の強さや省エネ性能、遮音性などが該当し、客観的に評価を行う第三者機関を設置した上で、工務店やハウスメーカーは契約した表示内容を原則守って住まいづくりを実施しなければなりません。では、住宅性能表示制度に当てはまる代表的なポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?
参照元:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会(https://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/info.html)
気密性とは、一般的に「C値(c㎡/㎡)」で示される住宅性能のひとつ。住まいにいかにすき間が存在しないか、を数値として表したもので、断熱性とセットで考えられることがほとんどです。気密性が高いと換気も効率よく行えますし、中の熱や冷気を逃がしにくいと言われています。
断熱性は、一般的に「UA値( W/㎡・K)」で示される住宅性能のひとつ。外からの熱をいかに通さないか、を数値として表現したもので、基本的には気密性と合わせて考えられます。次世代省エネ基準でも目安となる数値が設定されており、それを”下回るか否か”で高性能住宅の条件を満たしているかがある程度分かると思って良いでしょう。ただし、エリアごとに基準は異なりますから、一度確認してみてくださいね。
耐震性は、文字通り「地震にどれだけ強いか」を示す基準のこと。耐震等級1から3までの等級が設けられており、耐震等級1は「震度6~7程度の地震を受けても倒壊や崩壊しないこと」が目安となっています。等級2は等級1の1.25倍、等級3は1.5倍の強度を持つとされていて、長期優良住宅においては等級2以上が定められているのが特徴です。
建物の耐久性を測る指標はいくつかありますが、ここでは等級が設けられている「耐風性」と「耐積雪性」に注目。それぞれ等級2が最高とされており、台風や積雪への強さが基準となっています。その他にも紫外線やシロアリ、湿気なども経年劣化に関わるため、その後のメンテナンスも含めて長期的に考える必要があるでしょう。