マイホームを建てるなら、しっかりとした丈夫な家にしたい…それは誰もが願うこと。とはいえ、建物の耐久性は、災害時の強さを示す耐震性とは少し異なります。では、耐久面を見るには一体どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
家の耐久性を表すものはたくさんありますが、中でも重視されるのが「耐候性」です。これは住宅が太陽光や風、雨、温度の変化などにいかに耐えうるかを示したもので、耐風性と耐積雪に関しては耐震と同じく等級も設けられています。
耐風等級は、台風や暴風といった強い風に対して構造躯体がいかに損傷しないか、を指します。等級は1~2まで設けられており、それぞれに以下のような特徴があるため、確認しておきましょう。
耐風等級1 | 建築基準法をもとに、500年に一度程度発生する台風(約35m/s、瞬間最大風速が約50m/s)を想定した暴風等に対し、構造躯体が倒壊、崩壊等せず、かつ50年に一度程度発生すると想定される規模の台風(平均風速が約30m/s、瞬間最大風速が約45m/s)を受けても構造躯体が損傷しないこと |
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耐風等級2 | 耐風等級1に対して1.2倍の余力を有すること |
このように、耐風等級は一般的に台風を想定した基準となっています。50年に一度程度発生する規模の台風があっても構造躯体が損傷せず、かつ500年に一度程度発生すると考えられる暴風に対しても倒壊や崩壊をしないこと、が等級1の目安です。耐風等級2は最高等級となっており、等級1の1.2倍の力を発揮します。
耐積雪等級1 | 建築基準法をもとに、500年に一度程度発生する豪雪(新潟県糸魚川市の場合、約2.0m)に対し構造躯体が倒壊、崩壊等しない、かつ50年に一度程度発生すると想定される規模の積雪(同上の場合、約1.4m)を受けても構造躯体が損傷しないこと |
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耐積雪等級2 | 耐積雪等級1に対して1.2倍の余力を有すること |
こちらは豪雪地帯に見られる耐積雪等級。基本的には耐風等級と変わらない基準となっていて、1.4m~2.0mの積雪にも耐えられる構造躯体かどうか、が重視されるのが特徴です。
耐風等級や耐積雪等級に関しては以上ですが、建物を経年劣化させる要因はそれだけではありません。例えば
なども、長く蓄積するうちに損傷を与える恐れがあります。湿気や結露などは気密性や断熱性に配慮することで解決できる場合もありますが、紫外線やシロアリなどは外壁等にどのような素材を使用するかによってもリスクが変わってくるようです。
大切なのは「定期的にメンテナンスを行う」こと。工務店やハウスメーカーによっては無料で定期点検を実施してくれることもあるほか、寿命に合わせて外壁の塗り替え等を検討するのもおすすめ。アフターフォローに関しても、しっかりと確認した上で会社選びを行いたいですね。